飛躍的に精度が良くなり、驚くほどの実用性を備えた近ごろの音声入力。その代表とも言える『Google音声入力』は認識も変換も申し分なく、検索や短文のメッセージならフリック入力より効率的なレベル。ただ、それが長文入力となると、歯がゆい思いをしなければいけない場面が結構あるんですよね。そんな『Google音声入力』を使いやすくした『Speechkeys Smart Voice Typing』というキーボードがとても良い感じなので紹介します。長文入力する方におすすめですよ!

『Google音声入力』について

Androidの音声入力と言ったらこれですね。OK Google!キーボードアプリではなく、『Google』アプリの機能の一部なので、大抵のAndroidにインストールされています。『Speechkeys Smart Voice Typing』でも内部で使用するアプリになるので、入っていなければ『Google』をインストールする必要があります。

他の音声入力との比較

独自の音声認識を備えたキーボードは他に、『Simeji』『Swipe keyboard(に搭載のDRAGON DICTATIONエンジン)』などがあります。どれも精度は高く、認識機能自体はそうそう変わらないかなという印象です。

日常用語を離れたところだと差がつくかもしれませんが、このくらいの文章ならどのエンジンでも正確に入力できます。明瞭な文章ということもあって、漢字変換は修正なしで完璧でした。

Simeji』は読点を自動的に打ってくれるのが特徴。また、他の2つの音声入力とは異なり、発言の間に半角スペースが入らないので日常的に使いやすいです。この例文では完璧に入力されましたが、くだけた文章に変換されやすい印象があります。

『Swipe keyboard』は句読点や記号の音声入力に今のところ唯一対応しているキーボード。国語の部分も『カギカッコ、カギカッコトジル』で音声入力しています。2ヶ所『を』が抜けましたが私の発音の問題でしょう。他の音声入力より、はっきりと喋ることを求められます。

悪条件での認識精度

実験的に、認識してくれるギリギリの声の大きさで入力してみました。ちょっとした差で変わってくるので、あくまで参考程度に。

ぼそぼそっと喋ったときの認識率は『Google音声入力』が圧倒的。曖昧に喋っても察してくれる包容力があります。多分、予測変換がすごいんでしょうね。間違っていても意味の通る文章になりやすいです。

『Simeji』での入力結果です。Simeji飯にニヤリとしてしまいましたが、まあなんとなく分かるような気がする。これは極端な例ですが、通常使用時でも適当に喋ると途端に精度が落ちます。

そもそも声が小さいと受け付けてくれないのが『Swipe keyboard』。マイク環境や発音には結構シビア。本格的に音声入力するならヘッドセットがいいかもしれないです。

『Google音声入力』の不満点

そのうち改良されると思いますが、今現在で気になるのは2点。

句読点が入力できない

iPhoneだと『マル』『テン』と言えば句読点に変換してくれますが、『Google音声入力』はできないんですよね。正直この差でiPhoneが欲しくなります。

音声入力からいちいち通常キーボードに切り替えなんてやってられないし、後で修正するには結構な手間。せっかくの音声入力の速さを活かせない一因です。

間を置くとスペースが入る

検索するときは、検索語句の間に自動的にスペース入れてくれるから楽なんですよ。それが長文入力になるとね……。発言の区切りに毎度半角スペースをいれてくれるので厄介です。

句読点入力とは違い、後で一気にスペースを取り除くことはできますが……うーん。ちなみに、下の画像で使用しているのはテキストエディタ『Jota+』です。

『Speechkeys Smart Voice Typing』なら快適!

上記2つの不満点を解消できるのが『Speechkeys Smart Voice Typing』。『Google音声入力』を利用し、音声入力を快適に行えるよう工夫が凝らされたキーボードです。ただし、日本語入力非対応なので、他のキーボードとの併用が必須になってきます。

設定と使い方

まずは、音声入力の言語を日本語に変更します。

かなり下の方にあるので、一番下までスクロールしてから探す方が早いです。

日本語非対応ですが、ユーザーが設定できるカスタムキーがあります。そこに句読点などの文字や文字列を登録すれば、日本語音声入力に最適な機能を付け加えることが可能です。

このままだと日本語入力できないので、他のキーボードを選択してキーを登録していきます。各キーは、一文字だけでなく複数文字の登録が可能。

適当に配置しました。3つのアイコンにも任意の文章を登録できます。頻繁に入力する文章や、認識してくれない単語などを登録しておくと便利ですね。

マイクアイコンをタップして、オレンジ色になったら音声入力開始。音声受け付けの時間が長いので、一文入力する度にボタンを押す、という手間がないのが結構ありがたいです。

バックスペースキーを使うときには注意が必要です。そのまま押すとごっそり消えてしまうので、消したい部分を選択してからにしましょう。英語なら単語ごと消せて便利なんでしょうが、日本語のような連続する文字列に対応していないのでしょうがないですね。

手作業でいれた文字は消さないようになっているみたいなので、これも活用できそうです。

100%正確に入力できる訳ではないので、修正は必要になってきますが、普通に『Google音声入力』を使うよりは作業が圧倒的に少なくなりますね。

『Speechkeys Smart Voice Typing』のおすすめポイント!

  • Google音声入力の不満点を解消
  • カスタムキーで日本語向けに
  • 音声受け付け時間が長い

『Speechkeys Smart Voice Typing』のダウンロード

キーボード切り替えのお供に『MacroDroid』

『Speechkeys Smart Voice Typing』側からは2タップでキーボード切り替えができるのですが、逆側からだと面倒な場合があります。

それに、どうせ複数キーボードを使い分けるなら、切り替え方法を統一したいですよね。ステータスバーから変更できますが、面倒くさい。せめて2タップに収めたい。

という訳で、フローティングアイコン系の切り替えアプリを探したのですが、手ごろなアプリがなかったので『MacroDroid』を利用してみました。今回は詳しい説明を省きますが、Androidの色々な操作を自動化できるオールマイティなアプリです。

『トリガー』に対して『アクション』を設定できます。と言っても伝わらないと思いますが、実際に設定できる項目を見ればなんとなく分かると思います。

好きなように設定できますが、例として。アイコンとして常駐させたいけど、たまに隠れていてほしい時があるので、2つのマクロを登録しました。スワイプでフローティングアイコンのオンオフを切り替えられるようにしてあります。

マクロ登録するの面倒って方はテンプレートの『クイックキーボード変更』を追加する

のもアリ。左上から画面を斜めにスワイプすることで、キーボード変更ポップアップが起動する設定になっています。

テンプレートを見ているだけでも『MacroDroid』で色々なことができるのが分かりますね。キーボードのためだけに使うのはもったいないアプリなので、他の機能も是非試してみてください。

『MacroDroid』のおすすめポイント!

  • Androidの面倒くさい操作を自動化
  • 自由度の高いマクロ作成
  • テンプレートを参考にできる

『MacroDroid』のダウンロード

直接入力にこだわらないなら『Speechnotes』がおすすめ!

後で他のアプリにコピペする、パソコンに送る、など入力場所にこだわる必要がないのなら、『Speechnotes』の方がおすすめ。こちらは音声入力機能付きのメモ帳アプリです。音声入力はgoogleエンジンを使用していて『Speechkeys Smart Voice Typing』と同じですが、アプリ内でシステムが完結するのがポイント。つまり、好みのキーボードを利用しながら、音声入力が可能な訳です。これマジですごい。

アプリを開くと即入力できるシンプルなデザインは好印象。最初から日本語設定になっているので、即入力可能です。

キーボードを開きながら音声入力ができるのが最強。リアルタイム修正が捗ります。

メモ機能はさっぱりした作りなので、一時置き場程度に使用するのが良いと思います。『送信』で各種アプリに飛ばせるので、コピペ派なら断然『Speechnotes』ですね。

『Speechnotes』のおすすめポイント!

  • より便利に音声入力を利用できる
  • シンプルなメモで文章作成に集中
  • 作成した文章はワンタップで送信

『Speechnotes』のダウンロード

さいごに

最近Androidで長文入力をする機会が多いのですが、いろいろ試行錯誤した末、『Speechkeys Smart Voice Typing』での音声入力に落ち着きました。書き言葉を音声で入力するのは新鮮な感じがしますが、これからの時代、音声入力が当たり前になっていくのでしょうね。初めてスマホを手にしたときは、フリック入力ってなんて便利なんだろうと思ったものですが、時代は変わるものです。音声入力すごい。